ニセコといえば冬。それは正しい。世界の富裕層が雪を求めて集まる、北海道屈指のスノーリゾート。だが、その認識はもう半分しか当たっていない。
ここ数年、夏のニセコ・ルスツの動きが速い。冬季を過ごす外国人シェフたちがオフシーズンに腰を据えて店を開き、地元の生産者と組み始めた。ファーム直送のレストラン、サードウェーブ系のカフェ、英語の通じる居酒屋。
「夏は閑散期」は、もう古い
観光協会の数字を借りずとも、街を歩けばわかる。テラス席にビールを置いて談笑する欧州系の客、自転車で巡る日本人のカップル、サイクリングジャージを着たオーストラリア人のグループ。冬の喧騒とは違う、もっと緩やかで深い旅の時間が、ここには流れている。
「ニセコの夏は、知る人ぞ知る、というフェーズを越えた」
編集部はこの夏、ニセコとルスツの主要店を一軒ずつ訪れる。網羅は目指さない。ここに載っているなら間違いない、という基準だけを守る。



